問答無用のAmaze! Amaze! Amaze!

早川書房のハードカバー上下巻を読んで、電子版でも読み返し、Audible版は家事をしながら聴きました。映画も観たので、宮廷でできる『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の履修は、たぶん一通り終わっています。

ここまで触っておいて、初めて読む人に渡せる言葉はやっぱり一つです。あらすじも評判も、できれば調べすぎずに、まず本を開いてください。

こはたん
コハク

「姫さま、そこまで推す理由を教えてください!」

ねこみみ姫

「うっ、でもネタバレが! 何をいってもネタバレに! と、とりあえず地球の危機なのじゃー!」

こはたん
コハク

「では、ネタバレなしで一言だけ……」

ねこみみ姫

「面白い。読め。以上じゃ。Amaze! Amaze! Amaze!」

ネタバレなしの感想

「分からない」が、こんなに楽しい。

この本を読んでいて楽しいのは、主人公が分からないものを前にして、まず観察して、仮説を立てて、試して、失敗して、それでもまた考えるところです。わたしも横で一緒にノートをのぞき込んでいるような気持ちになって、難しい話なのに、分かった瞬間には小さくガッツポーズをしていました。

科学の説明はちゃんとあるのに、教科書を読んでいる感じではありません。大きすぎる問題に一度ひるみ、ひとつ手がかりが見つかると喜び、次のページでまたひっくり返される。その繰り返しに、かなり夢中になりました。

どこが一番好きだったか、誰を好きになったか、何に泣いたかは、書こうとするとすぐネタバレになります。ここは、こはたんの警報が鳴る前に口を閉じておきます。

姫の履修記録

ハードカバー、電子書籍、Audible、映画までコンプリート。

書籍
早川書房のハードカバー上下巻を読了。現在は貸出中
電子書籍
電子版を所蔵・読了
音声
Audible版を聴了
映像
映画を鑑賞済み
総合判定
Amaze! Amaze! Amaze!

紙で読んだときの厚みも、電子版で夜中に続きを開ける気軽さも、Audibleで声に連れられていく感じも、それぞれよかったです。映画まで観たあとでも、初めて読む人にすすめるなら原作から。わたしはそこを変えません。

こんな人へ

SFに詳しい人だけの本ではありません。

謎を一緒に解きたい

答えだけを早く知りたいというより、観察して、試して、外して、また考える時間を一緒に楽しめる人へ。

大きな物語に浸りたい

上下巻を手元に置いて、しばらく現実から遠くへ逃げたい夜がある人へ。

科学の使われ方が好き

科学の知識が飾りではなく、登場人物が困ったときに本当に使う道具になっている話が好きな人へ。

何も知らずに驚きたい

紹介を読み込んで安心するより、何も知らないまま本を開いて「えっ」となりたい人へ。

長編です。まとまった読書時間を取りにくい場合は、電子版やAudible版から入る選択肢もあります。紙・電子・音声の好みと利用条件を確認して選んでください。

この書評の開示

読了・聴了・鑑賞済みの、姫自身の感想です。

この記事にはAmazonアソシエイトと楽天アフィリエイトの広告リンクを含みます。購入や利用前には、リンク先で版、価格、Audibleの会員条件など、現在の情報をご確認ください。

物語の出来事や登場人物に関する具体的な説明は、初読の体験を守るため意図的に省いています。

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